勝つためのラケットは好みではなく適合性で選ぶ!/No.16

ラケットは理屈で選ぶものではありません。靴を選ぶのと同じように身体に合わせて選ぶのが正しい選択です。
靴を買う時、色やデザインで選ぶのは当然ですが、もっと大切なのは足に合うということですね。
どんなにデザインが気に入っても、履いてみて足に合わなければ諦めるしかありません。
無理して履いても歩きにくかったり、靴ズレで痛い思いをしたりするだけです。

靴は足に合うことが最優先・・・ラケットも同じ

足に合わせて靴を買うように、ラケットも身体に合うかどうかで選ぶのがベストです。
身体に合わないラケットは、ネットやアウト等のミスが出やすく、打球を安定してコートに入れるのが難しくなります。
ボールをコントロールするために、いつも身体のどこかに力が入っていたり、打っている時に体の軸がブレやすくなったりします。

無理な調整が要らない

自分と同じ顔の人が居ないのと同じように、ボールを打つための身体の動かし方、力の使い方は人それぞれで千差万別です。

また、飛んでくるボールに対してどんな動きをするかは、身体の中に備わっている本来的な反応以外に、当然ですが、それまでのテニス経験によって身体に蓄積されたものによって変わります。
身体に合うラケットを使うことで、打つ時に無理な調整をすることなく、それぞれのプレイヤーにとっての自然なフォームが身体から出てきて、知らないうちにショットが安定してきます。

ラケットのパワーを身体に合わせる

テニスは、ボールの飛びの上限と下限との間の範囲が意外に狭いスポーツです。
最低限、ベースラインから約12m先にあるネット(高さ約1m)を超さなければならないのですが、それと同時に約24m先のベースラインの手前に落とすことが要求されます。
忙しく走り回りながら、その制限された条件を常にクリアしつつ、何回も打ち続けなければならないのです。

そのため、ミスを減らして安定したショットを手に入れるためには、特別意識せずに打ってもネットしにくく、アウトもしにくいという「ちょうど良い飛びのラケット」を手に入れる必要があります。
プレイヤーのスイングパワーとラケットのパワーが合っていないと、ネットはしないかわりにアウトしやすい、あるいは逆に、アウトはしないけれどネットしやすいという状態になってしまいます。
そういう状態では、ミスが発生しないように常に調整する必要があるため、打つ前から力みが出たり、逆に身体の動きを抑制したり、知らないうちにプレイヤーに負荷がかかってしまいます。

また、飛ばないラケットで無理に飛ばそうとして逆にアウトしてしまったり、アウトしやすいので抑え過ぎてネットしやすくなったりという「ネットしやすくアウトもしやすい」という状態もあります。
そういう状態に陥ると、プレイヤーはどうやって打ったら良いのか分からなくなってしまいます。ボールをコートに入れるための力加減の許容範囲がとても狭く感じる時、プレイヤーには大きなプレッシャーがかかります。

ラケットの反応を身体に合わせる

ラケットのパワー(ボールの飛び)だけでなく、ボールが当たった時のラケットの反応もプレイヤーに影響を与えます。
インパクトでパーンと弾くシャープな反応のラケットのほうが勢いのあるボールが打てるプレイヤーも居れば、インパクトでググッと押せるラケットのほうが打球に力が乗るプレイヤーも居ます。
インパクト時のラケットの反応がプレイヤーの反応と合うラケットは、スイングパワーがボールに効率よく乗り移り、合わないラケットではスイングパワーがボールにうまく伝わらない状態になります。

そしてそれは、プレイヤーの打感の好き嫌いとは別なものなのです。

本人の好みとしてはシャープな打球感が好きだとしても、そういうラケットが身体の反応に合うとは限りません。本人の嗜好とは関係なく、身体の無意識的な反応と合うラケット、合わないラケットがあります。
この他に、振った時の重量感覚がプレイヤーの動きに影響を与えたり、ボールが当たった時の衝撃の大きさがプレイヤーの反応を変化させたりします。
それらの点でもプレイヤーに合う、合わないが出てきます。

合うかどうかの判断が自分ではできない

ですから、靴を試し履きするようにラケットも試し打ちをする必要があるのですが、ここに一つの問題があります。
靴については、合うかどうかは履いた本人が判断することができますが、テニスラケットについてはほとんどの場合、自分では判断できないのです。

ラケットが合うか合わないかは、プレイヤー自身がどう感じたかではなく、プレイヤーの動きの良し悪しや、打球の勢い、ショットの安定性などを客観的に判断する必要があるのですが、プレイヤー自身は、プレー中の自分の動きや打球の状態を客観的に観察することが困難なのです。

普通は打球感が優先される

ラケットを持ち替えて打ち始めた時、プレイヤーの意識は通常、そのラケットの打球感に向かいます。
打球感とは、ボールを打った時にラケットを通じて手に伝わる衝撃感覚ですが、身体にダイレクトに伝わる刺激情報なので強く意識しやすいのです。
そのため、通常はこの「打った感じ」でラケットを判断してしまうことが多いのですが、これとは別に、第三者がプレイヤーのパフォーマンスの変化を観察するという判断方法があります。

プレイヤーの性能向上

プレイヤーを「テニスするマシン」というふうに客観的にとらえた時、そのマシンの動きが良くなったり、ボールを打ち返す機能がアップしたりすることのほうが、マシン内部でどのような感覚が発生しているかより重要だと言えます。

第三者は、プレイヤーの横で見ているだけなので、プレイヤーが何を感じているか分かりません。
そのためにかえって、打感などに惑わされることなくプレイヤーのパフォーマンスの変化を見極めることができます。

試打してもラケット選択の判断がつかないという方も多いのですが、もっともだと思います。自分の身体に伝わる感覚だけを手がかりにしてラケットを選択するのは、あまり有効な手段とは言えないからです。

勝つことを目指せば打感よりプレイヤーの機能

テニスは勝敗を競うゲームですので、程度の差はあっても勝つことを目指すのが基本です。
そういう前提に立てば、打感の好き嫌いよりプレイヤーとしての機能がアップするラケットを選ぶことが優先されるはずです。
もちろん、いろいろな価値観があるので一概に言えませんが、勝つことを目指しながらも打感の好きなラケットを選ぶ、というのは有効な選択とは言えないでしょう。

頭で考えて選べるものと選べないもの

車とか家電製品などを購入する際には、決める前にいろいろ考えます。
各モデルの性能を比較して、自分が欲しい機能を充分に備えているか、それ以外に不要な機能が付いているおかげで値段が高くなっていないかなど検討を重ねるわけです。

ラケットを買う時も同じように検討される方が多いと思われます。今使っているラケットの不満な点を改善してくれるのかどうか、欲しい性能を備えているかどうかなどと考えるわけです。
その際、購入者の頭にはプラスのことしかないと思います。わざわざ、お金を出して買おうというのですから、何らかのプラスがあると期待するのは当然でしょう。
万が一、期待が裏切られても効果がゼロ、プラスがなかったというだけで、払ったお金以上の損害を被るとは予想していない場合がほとんどです。

損をしないために

ただ、テニスラケットにはマイナス効果があります。これまで述べてきたように、ラケットが合わない場合には、プレイヤーの動きに悪い影響を与えます。
効果がゼロであればお金を損しますが、合わないラケットは、お金を損した上にプレー上も損をする可能性が充分にあるのです。

ですから、ラケットの機能についてあれこれ思いめぐらして期待をふくらませるより、まず、身体に合うか合わないかを外部からチェックすることが最優先ではないでしょうか。

それには、ラケットドックを受けていただくのがベストだと思いますが、それが無理な場合は、試打する際に第三者に見てもらうことをお勧めします。
できればコーチが良いのですが、いつも打ち合っている方でも良いでしょう。

そういう方の観察意見を素直に聞くことが、手から伝わる打球感という判断基準から離れて、プレイヤーとしての機能向上という視点に立ったラケット選択に近づく方法です。

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