ラケット選び/伝わりが良い!

自分に合うラケットは
伝わりの良いラケット!

「自分に合うラケット」が欲しいという気持ちはテニスプレイヤーであれば誰もが持っているのではないでしょうか。

でも、「具体的にどうやって選べば良いか」という段になると、とたんに、そこから先に進むことが難しく感じるかもしれません。

その原因の一つは、「自分に合うラケットは具体的にどういうものなのか」が今ひとつハッキリしないということにあると思われます。

2003年にスタートしたラケットドックでは、これまで10,000名以上のテニスプレイヤーに対してラケットフィッティングを行ってきましたが、その実績を通して私どもが得た結論は、「合うラケット」とは「伝わりの良いラケット」だということです。

「プレイヤーの運動が打球に伝わりやすいラケット」を使えば、力を入れて打たなくても打球の勢いが出やすいので、余計な力が入らなくなり、身体の負担が減り、それによって体軸がが安定して球筋のバラツキが減ります

そして、人の身体特性や運動のしかたは一人ひとり違うので、伝わりの良いラケットも一人ひとり異なります

合わないラケットの
最大の特徴

あるプレイヤーが特定のラケットに持ち替えたときに、「リラックスした運動になって、打球の勢いが増して、球筋が安定してくる」と、私どもは、そのラケットがそのプレイヤーに「合っている」と判断します。

その反対に、合わないラケットを使っていると「力を入れて打つ状態」になります

「伝わりの悪いラケット」で打つとインパクトでボールから受ける抵抗が強いので、そこで負けまいとして無意識に、反射的に力が入るのですが、これが「合わないラケットの典型的な症状」です。

「合わないラケットではボールが重く感じる」のでそれに負けないように力が入るということです。

道具を振ってボールを打つスポーツにもいろいろありますが、ほとんどの場合、キーになるのは「ヘッドスピード」であって「強い力」ではありません

ですから、「インパクトに力を入れるスイング」は合理的ではないため、スッポ抜けが多くなって本当の強打にはなりにくいのです。

合わないラケットの
プレー上の弊害

合わないラケットは伝わりが悪いのですが、それだけで以下のような弊害が生まれます。

「打つときに腕や足に力が入る」、「アウトが多い」、「身体がグラツキやすい」、「ショットの深さが安定しない」、「打球に伸びなく失速する」、「フットワークがドタバタする」、「走らされると返すだけになる」、「バテるのが早い」etc

これと反対に、「プレイヤーの運動が打球に伝わりやすいラケット」を使えば、⇒インパクトでボールから受ける抵抗感が減るので、⇒ムダな力が入らなくなって⇒素早く動けるようになり⇒鋭い振り抜きで打球軌道が押さえこまれるので、⇒深さが安定します

つまり、「打球の勢い」と「ショットの安定性」の二つが一緒に手に入るわけですが、逆に、ラケットが合わないとこの二つが同時に失われます

自分のことはわからない

ラケット選びに悩む方は、ラケットについての情報をできるだけたくさん集めようとすることが多いようですが、たとえどんなにラケットのことを詳しく知り得たとしても、それで自分に合うラケットを探し出すのは難しいでしょう。

なぜなら、ラケットのことがどんなによくわかっても、それを使う自分のことがよくわからないからです。

薬に詳しい薬剤師の方でも、自分の症状を診断して正しい薬を選ぶことができないのと同じ理屈です。

ですから、ラケットについてあれこれ思い悩んでいるより、コート上で実際に打っている姿をフィッティング経験豊富な専門家に見てもらうほうが話は早いのではないでしょうか。

ラケットドックは自分に合うラケットへの最短ルートです。